10 宇宙の真理が      腕の中に...

 

   〜喜びと畏敬の念でいっぱ    いに

 

 

2、3日後 

「わたしはよく読んでいないけど 房さんの方が必要みたいだね 」と 1冊の本が届いた 

驚くことに 探していた粒子体験のことが詳しく書いてある 

インド,ボンベイで開かれた「第7回 国際トランスパーソナル学会」の記録の中の「仏陀の微笑み パラダイムの展望」である 

タイで修行したジャックコーンフィールドという、アメリカ僧の記述である  

 

 

「意識は、物理学の粒子理論に似た考え方ができる。心が静まると、全世界が小さな出来事へと分解され、家も車も身体も自分自身さえも存在しない。目に見えるあらゆるものが経験としての意識の粒子である。」

 

 

宇宙誕生から137億年

愛の波紋を送りつづけるものがいる

一滴の雫をおとしつづけるものがいる

 

静寂の霧がおりる時

満天の星は輝きをまし 地に浮かぶ

砕けた月光は小川にきらめき

海を渡る風は 波間に魚たちの歌を聴く

新しい陽光は ひめやかに

青い山端で朱をふかめ

はるか水平線で紅い波とまじわる

花は 鳥は 虫たちは目覚め

人は目醒める

 

増えもせず減りもせずたえまなく届く

愛の波動は贈りもの

神を宿した宇宙のエネルギーは贈りもの

わたしであるあなたへのプレゼント

 

宇宙の波動はその腕に

森羅万象すべてを抱きかかえ

きょうも遍く

広がりつづけ

 

 

「満月とボタン雪」の夜確信した神秘が

つぎつぎとベールを脱ぎ

遠くにあると思っていたものが

自分の内にあることを知った 

喜びと畏敬の念でいっぱいになる

 

粒子おばさんの房さんには 忙しい日々が変わりなく続いている 

そんな生活ではあるが ひとつの世界にもどりたい

欲求が増してゆくことは どうしようもない 

川の石の上に 荒涼とした丘の上に マンションの屋上に またネオンの中を歩きながら 

ただ「 在る」感覚をみつめた


そんなある日の新聞で… 

 

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