7 全スイッチをオフにして  〜驚くべき宇宙の真理 驚くべき生命の真実

 

子ども達は巣立っていった

身も心もずいぶん軽くなった   仕事は相変わらず忙しいが… 

今日は 半夜勤後仮眠を取り 朝の発注を済ませ帰ってきた 

夕方からまた仕事がある 

 

冬の濡れた陽ざしのなかうす暗い階段を下りると

スイッチがOFFになるかすかな音がする

カチッ

呼応するように深くでスイッチがONになる

OFFでありONである時の訪れ

 

思考はあわただしくヤシの木の陰になりをひそめ

呼吸はよせてはかえす波に身をまかす

肉体はすべての緊張を洗いおとし

至福のなかに消えようとしている

ただ一つ何かを置きざりにして

 

思考がコソコソ 木にかくれ

呼吸が波のはざまに消えるのを

目撃するものは何か

完全なリラックスのなか

それぞれが分離しながら消えさるのを

目撃するものは何か

 

一面の朝もやのなか

置きざりにされた目撃者はわたし

停まった時のなかで宙ぶらりんに

浮いている剥きだしのわたし

小さな 一粒の意識の種

種はきいている鳥たちのささやきを

種はみている淵のない朝もやを

 

『突然の光が朝もやに触れる瞬』

 

ああ

ふうせんが弾けるように

光と朝もやと小さな意識の種は

粉々に砕け飛び散り

距離のない境界線を飛び越え

粒子となって浮いている

日が差し込んだ空間にみえる 

微細なほこりのようなふるまいをして


光も、見られるものも、見るものも

もういない

至福のなかのひとつの粒子

 

粒子は知っている

これが本当のわたしの姿

これが本当のあなたの姿

地球がすべて弾けても

すべてひとつの愛の粒子

ひとつの粒子は意識をもち

愛の質をもっている


驚くべき生命の真実

驚くべき宇宙の真理

 

カーテンがゆら〜と風に揺れるそのうらに...

庭に咲く花のかおりが流れる先に...

至福に浮かぶすべてのものの真実の姿をみる

 

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